【marketing】「雪月華」とは?(その1)
ちょっと前に、「要件定義に関する連載を始めようと思う」って書いたんですが、多分その前に「雪月華」ってなんなん?を棚卸する必要があるかなと思って。
マーケ業界で言われる「MMV=ミッション/ビジョン/ヴァリュー」の整理かなとか。
ちなみに、僕を知ってる人はよくご存知ですが、僕はあんまりマーケティングでよく使われる横文字があんまり好きではなくてですね。
あともっというと、メソッド的なものも「ただなぞる」的なことには意味がないと思っていて。
あれは、頭の整理のために参考にするものであって、10社あれば10社それぞれの「解」があるわけで、その通りにやることが「正解」なのではなく「メソッド=手法」を使って分解整理した上で自分たちなりの表現で自分たちの存在意義とか成り立ちとか起源をかたるのが「正解」です。
僕の生業としてる「戦略企画=ストラテジープランニング」は、まず棚卸しから始めるという感じでして。
その方法を可視化するために、僕自身の基礎となる「雪月華」を棚卸しながら、事業・企業の見せ方について一つの方法を示してみようかなーと思っています。
この先にあるのが、「要件定義の進め方」かな。
なぜ、「雪月華」を立ち上げたのか?

もともと、僕は大学を卒業してからずっと会社は何社も跨いできましたが「コミュニケーション」「ブランディング」「広告宣伝」に関わってきました。ある意味稀有な存在なのかもですが、入社時からずっと「コミュニケーション+マーケティング」の世界にいたため、営業出身者の方々と違い一度も東京を離れた勤務をしたことがないんです。
また、ずっと大枠「マーケティングコミュニケーション」の世界から離れずに1996年〜2025年に至っていて。
かれこれ、30年立ち位置は少しづつ違えど、「ブランド」に関わる仕事をずっと続きてきたんです。
関わったカテゴリーは、直近の2年を除くとずっと「グローサリー」。
だけど、その中でお酒で言うと「ワイン」「ウイスキー」「スピリッツ」「リキュール」「焼酎」「カクテル」「ビール」、そして食品では「原料(海外版味の素)」「外食用調味料」「家庭用中華レトルト食品」「アミノ酸健康食品」「食品ギフト」「家庭用油脂」「インスタントパスタ」など、まぁ本当に多くのカテゴリーに関わってきてて。
当初親会社だった味の素グループは、ブランドに関わるメンバーには積極的に原料調達の部分や開発プロセスに関わらせる文化的なものがあり。
結果として、コミュニケーション側にいたけれども、上流部分から体験させてもらうことができました。
また、制作の現場との関わり方で言うと僕の仕事の師匠の名久井貴詞さんが「座ってるだけの人はいらない」と言うタイプの方でガンガン前に出て意見をし、同じ目線で協議する方でした。
その影響もあり、僕は今でもパートナー企業の皆様とは同じ高さで囲んで座る「円卓」的な進め方を続けていたりします。
また、「自分が手を動かして、難易度を理解した上でお願いする」を是としているため、スキルと経験が広告主側にいるにも関わらずどんどん身についていってて。
デジタルが元々死ぬほど好きだったと言うのもありますが、結果としてデジタルの時代になり「ブランド」「コミュニケーション」「バイイング」「分析」ができる自分がいて「あー、これは本業に関わらず、もっと違う世界を見て、自分のスキルを使って『その先にあるもっと面白い世界を創る』を手伝わないと嘘だな」って思って会社に「副業届け出しまーす!」と言って第一号になったのが始まりです。

何にしても、「持っている知見を使って、もっと面白い世界を創りたい」が原動力で、まだ見ぬ世界のために全力疾走するために二足の草鞋を履く決断をした。ってのがきっかけです。
上記の仕事の中でも、まーほんといわゆる上場企業の普通の人だと思いつかないし思いついても失敗したら怖いからやらないようなエクストリームな事を「腹切るのでやらせてください」のノリでぶっ込んでいった経験もあり、「事業を立ち上げてみる」に関してはあんまり心理的ハードルはありませんでしたねー。
役所に開業届を出すのは、めんどくさくてアホみたいに遅れましたけど。
これまでの本業での業務において一緒に仕事を進める上で、僕の知見や発想が次の一手につながるようなら「出来上がったものの権利は持ってっていいから、進めてください!」と言って進めてきました。大事なことは、パートナーシップだと思っていて、各所からプロフェッショナルが集まるのであれば僕は悉皆役(しっかいやく)になって、より良き取り組みを作る先導的に動こうと思ってきた感じです。
この考え方は、顧問やコンサルをやってきた中でも同じで、アイデアを出すにあたっても向き合うプロダクトのためになる事を提言し、それが形になる事を楽しむに徹してきました。
思いついたことは、1秒過ぎれば過去なので、それを形にしてくれる人がいるのであれば、それが正解かなーとか(もちろん、自分で手を動かして作ったものの権利は手放しませんけどねw)。
この辺も、自分の思想の特徴かなーと思っています。
何をやってきたのかの具体は、また別の機会に書き出していこうと思います。
「なぜ立ち上げたのか?」が、いわゆる「ミッション」です。
この辺、異論はあると思いますが、僕はよくマーケティング界隈の人が言っている「ミッション」って日本語に直すとというか本質的な意味は「自分たちがやるべきだと思っている事=なんで始めたのか?」だと思っています。
ここに、実は「お取引するべき相手なのか?」を考える種があると思っていて、いつもプロダクトの機能だけではなく会社の創業時の理念とかを掘り起こしにいくんです。
例えば、Googleの場合。
色々言われているけど、僕がGoogleを信じ続けている理由はラリーとセルゲイが約束した”Our mission is to organize the world’s information and make it universally accessible and useful.”と言う言葉。
この思想があるから、今もGeminiやGAやLooker Studioなど恐ろしく有用なツールが世界に無料で開放されていますし、Google Cloudだって極めて安価に活用できます。
企業の姿勢って、立ち上げた人たちが「自分たちのあるべき姿を語ったこと」にあるかなーと。
その考え方に共感できるか?信じることができるか?それが、その企業と取り組むかの僕の中での重要指標になっていたり。
https://about.google/company-info/our-story/
僕が雪月華を始めた理由は「持っている知見を使って、もっと面白い世界を創りたい」であり、これを実現するために「金になる事」より「なんか面白そうな事」にはってるんですよね
変な人と言われたりもするんですが、僕はそれでいいと思っていて。
ワクワクする事、面白そうな事にベットするのは今後も変わらないと思います。
大事なことは、この辺の言葉はコピーライターに書いてもらうのではなく、中の人が自分の言葉を書くことが重要だし、それができないと「信用」は勝ち取れないです。
ポエム書かれても、響かないですしね。
まぁ、考え方を整理した上でそれをコピーとして成立させるは全然アリですけどね!!
今回は、MVVのうち「ミッション」について書いてみました。
この文章は、またちょこちょこ加筆修正していくことになるかもですが、一旦はここまで。
次は、「ビジョン」的な話を書いてみようよ思います。
来週かな?明日かな?思いついたら、書きまーす!


おはようございます。
タウンの住人のまるです。
タウンで転生をお待ちしています。