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2000年3月 アーカイブ

2000年3月 6日

アンフェタミン【Amphetamine】

 所謂覚醒剤。これにメチル基が付いてより強力になったのが、メタアンフェタミン。MDMAもその類い。基本的にはUPPERで、効果としては中枢神経の強い興奮作用と食欲減退作用がある一方、血圧上昇や心拍数上昇などの交感神経刺激作用。具体的に言うと、瞳孔が開いて鳥肌がたって、胃腸が収縮して、血の巡りが異常に良くなる。まぁ、言うなれば戦闘体勢に入るというか神経過敏になるというか。かなり強くなると、知覚がかなり鋭くなってなんだか万能になった気分になるらしい。この辺は、ちょっとメスカリンにも近いかな。ただ、この現象って言ってみれば体内のアドレナリンみたいな覚醒アミンをブーストアップして使って起こす訳だから使用感が強いもの程揺り戻しがひどい。というわけで、かなり危険だね。特に静脈注射をする類いの物は、命の危険に関わる。構造式としては、かなりエフェドリン(喘息の治療薬:吸入剤)に近いみたい。っていうか、この物質自体がエフェドリン合成過程に出来るもの。一応製品名は、メタアンフェタミンが大日本製薬の『ヒロポン』、アンフェタミンが武田製薬の『ゼドリン』。でも多分、今は手に入らないと思う。だって、大本の原料の麻黄が今の日本じゃ禁止でしょ。
<2000.03.06>

2000年3月11日

イビサ【IBIZA】

 GOA TRANCEの影響を受けつつも『バレアリック・ムーヴメント』を背景にして独自の進化を告げたIBIZAモノ。あえてIBIZAモノと書いたのは、この流れにはDutch TRANCEだとかEpic TRANCEだとかなんだかジャンルがよく分からない程沢山あるから。が、この中でも日本にも多く紹介されてムーヴメントの中心になっているのは SYSTEM Fらに代表されるDutch TRANCEなのでその辺を。このムーヴメントは、2つの源流を持っている。一つは、もともとイビザ島が属するバレアレス諸島近辺で生まれた音楽『バレアリック・プログレッシブ』。こっちは、面倒臭いので説明は割愛するが簡単に言ってしまえばHAPPY MONDAYSみたいなMADCHESTERのロック色が濃くなってよりノイジーになった感じと言うのだろうか?BIG BEATもその範囲かな?とにかく、周りの音楽の要素全てを取り込んでミックスした音楽。それと、GOAを経由したTRANCE。どうも、現在のイビザ島に於けるTRANCEの隆盛にはGOAもかなり噛んでいるらしい。
 とは言え、今となってはGOAとIBIZAは同じTRANCEと言う言葉を冠して育ったにもかかわらず全く別物。大きな違いは、支持層。GOAは昔はグレイトフル・デッドだとかジェファーソン・エアプレインがわざわざそこでプレイしてたって言うくらいで、ヒッピー系の人々とかトラヴェラー系の人々がほとんど。当然お金はあまりなく、かなりアンダーグラウンド。それに対して、IBIZAはもともとヨーロッパのリゾート地ということもありかなりリッチで華やか。当然、レイヴァーたちもGOAとは違い基本的に金持ち。実際この地でレイヴが行われるようになった背景には、トラヴェラー達がいる。しかしこれは、旅への衝動と言うよりはCriminal Justis Actにより踊る為には本国を出る事を余儀無くされた人々が旅の果てにIBIZAという楽園を見つけだしたと言うのが現実。まぁ、確かにMDMAはやっている様なんだけど、旅をしていた意味が違うし当然ニューエイジ思想みたいなものもあまり付きまとっては居ない。最初はどうだったかは分からないけど、現在のIBIZAに於けるTRANCEは冷暖房完備、トイレ完備(当然GOAはオープンエアなのでない)、VIP ROOMありの何でもありの状況。当然、それ相応のフィーも発生する。それは、ファッションやフライヤー等のデザイン周りにも商業的な意味合いが見隠れしている。まぁ、当然サウンドシステムを屋外にもっていって最後は外で踊りまくっちゃうんだろうけどね(笑)。
<2000.03.11>

2000年3月24日

エー・エス・ピー【ASP】

 アプリケーション・サービス・プロバイダー(Application Service Provider)の略。電気やガスや水道みたいに、現実世界ではなくてはならないサービスってあるでしょ。それの、ネット版。例えば、フリーメールだとか、検索エンジンだとか、オンライン辞書だとか。ネットを上でソフトの機能を必要なとき、必要な分だけ利用する新サービス。『Goo』なんかのフリーメールサービスってあるでしょ。あれも実は、アウトソーシングしてて、別会社でやってんの。で、その仕事を受けている会社のやっている事がASP。会社用のサービスプロバイダーって事かな?
<2000.03.24>

2000年3月 3日

エラ【Era】

 直訳すると、『紀元・年代・段階』。最近なんだか、"〜Era"って銘打ったCD見かけたりするでしょ。("Break Beats Era "とかね。)あの辺をみて、どんな意味なんだろうと思って調べてみた。ちなみに、"goo"で調べると、『Equal Rights Amendment:なんだか男女雇用機会均等法みたいなアメリカの法律』って出てきて爆死。まじで、あの時ばかりは混乱でちょっと前後不覚気味になっちゃった。この場合、多分時代って意味を当てはめるのが良いのかな?紀元って意味かも知れないけど。正直言って、結論無し。
<2000.03.03>

2000年3月 6日

弟切草【St.John's Wort】

 ゲームにもなった、あの『弟切草(おとぎりそう)』のこと。アメリカでは健康食品扱いだけど、ドイツでは立派な医薬として扱われている。効果としては、セロトニン、ノルエピネフリン、ドーパミンの再取り込み阻害。要は、一度出た快感物質を分解されないように再取込みを遮断して良い感じの状態を持続させるって事。症状的には、鬱病の治療に役立つという事らしい。医薬品で言うとプロザック(Prozac)と似たような効果と言う訳でまぁ、準SSRI(精神安定剤)といったところか?主成分は、ハイぺリシン(hypericin)。トリプトファン(セロトニンの原料。鶏肉、大豆、豆腐などに含まれる)との同時摂取は危険って何かに書いてあった気がする。トリプトファンがだめってことは、多分利き目で判断するとMDMAとの同時摂取もやばいんだろうなぁ。
<2000.03.06>

2000年3月10日

カテコールアミン【Catecholamine】

 アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンとかの総称で副腎髄質や交感神経、脳細胞から分泌される。交感神経や副腎髄質から分泌されるのがアドレナリン(adorenaline)とノルアドレナリン(noradorenaline)で、脳細胞から分泌されるのがドーパミン。多分他にもあるんだろういけど、NOISEはそれ位しか知らない。効果としては、胸の高鳴りや血圧上昇、発汗、血糖上昇、覚せいなどの変化。まぁ、要は興奮する訳だな。心臓や脳、筋肉への酸素やエネルギー供給を増加させたり、けがをした場合に出血を最小限にとどめるために適した変化で、これはもともとは敵や獲物に出会った瞬間にすばやく戦闘(もしくは逃避)態勢をとるために備わっている急性の反応(emergencyreaction)。なんだか、これだけ書いてると「原始人かよおいおい」って感じだけど、いわゆる狩りの本能って奴だなこれは。ちなみに、それが暴走するのを押さえるのがコルチゾール。コルチゾールには、カテコールアミンを補助する役目もあるんだけどね。不思議だ!俗称、闘争ホルモン(笑)。
<2000.03.10>

2000年3月14日

カフェイン【Caffeine】

 あのコーヒーに入ってるやつ。効果は脳内で神経伝達物質(ニューロン・トランスミッター)のノルエピネフリンを放出させ、大脳皮質を中心として中枢神経系を興奮、脳幹網様体の賦活系刺激により知覚が鋭敏となり精神機能を高進させる。何か難しくなっちゃったけど、要は神経系が覚醒して頭が冴えるって事。薬効として考えるなら、眠気と倦怠感を払拭するってのと片頭痛を緩和する事かな?アンフェタミンの作用と似てるんだけど、危険性は遥かに少ない覚醒剤 (UPPER)。あんまし過剰に摂取すると、不整脈になったり不安神経症みたくなったりするらしい。あと、中毒症状としてはカフェイン禁断性頭痛がある。普通に手に入れられるとは言え、覚醒剤だから気を付けて摂取すると言う事で...。
<2000.03.14>

2000年3月 6日

ガラージ【Garage】

 NYの伝説となったクラブ、『パラダイス・ガラージ(Paradice Garage:1976-1987)』のこれまた伝説となったDJ ラリー・レヴァン(Larry Levan:1992年にAidsで没)が創り上げたVocal付きのHouseで構成するDJ スタイル。転じて、唄ものハウスの総称って感じになる(これは日本だけの解釈かも知れないけど)。一般には黒人Vocalのモノが多いけど、MARIA NAYLER(個人的には彼女の声は背筋が凍る程好き)みたいな白人のVocalistもいるので一概には言えない。最近はSPEED GARAGEっていうBPMの140位のモノが主流。そういえば、Artful DodgerとDJ Luckあたりが推賞してるUnderground Garageってのもある。ヴァージンのページを直訳すると、基本はTWo-StepなんだけどそこにHip-Popのリズムが絡んでくるタイプのモノらしい。なんだか、GARAGEのVOCALにMCをかぶせるみたい。個人的に、GARAGEは純粋にVOCALを楽しんでる部分があるので、これはあんまり好きじゃないかも。
<2000.03.06>

ギャラリー291【Gallery291】

 A.スティーグリッツ(Alfred Stieglitz:1864-1946)主宰のフォトギャラリー(ニューヨーク)。スティーグリッツは、フォトセセッションを起こした事でも有名な写真家。ジョージア・オキーフ(Georgia O'Keeffe:1887-1986)の夫。それまで肖像写真や記録写真としてしか利用されていなかった写真を、一気に美術界のスターダムにのしあげる事の発端を作ったギャラリー。基本的には写真家たちの作品を紹介する場だったのだが、当時の現代美術界の動向も伝え、ヨーロッパとアメリカのモダン・アートの橋渡しに貢献した。ちなみに、このギャラリー最後の展覧会は1917年に行われたオキーフ最初の個展。で、この年にスティーグリッツがオキーフの写真を初めて撮っていたりと、このギャラリーの周りでは様々なドラマが展開されていた。
<2000.03.06>

ゴア・トランス【Goa Trance:2000年Ver.】

 トラヴェラー思想を抱く人々の聖地、ゴアにやってくる人々から現地に滞在するDJに渡されたCDやら、テープやらを使って最初はブレイクビーツ的な手法で MIXをしてPLAYしていたということ。その頃は、ディペッシュモードだとかニューオーダーとか言った実験的なアーティストを好んで使っていたらしい。で、その音楽と当地に根強く残るトラヴェラー思想とアジアの文化が混交し生まれ出でた音楽が"GOA TRANCE"。曲調はかなりノイジーでありながら、どことなくアジア的なマイナーでキャッチーなメロディーが見隠れする。多分日本で苦もなく受け入れられたのは、この辺に理由があると思う。日本人って西洋気触れな所がありながら、何処かしらアジアな空気を好む所があるから。TRANCEと言う言葉からも想像可能だとは思うが、この音楽DRUGとかなり深いつながりがある。具体的には、マリファナ、ハシシュ、MDMA(エクスタシー)などの緩やかな UPPERがほとんど。基本的には、何かを探し求めてこの地に行き着いた人の集団だから何かについて語り合いたいという願望の強い人が大半を占める。従って、DOWNERではなくUPPERをキメてTRANCEに酔う。そして、自然と大地と周囲の人と語り合うと言うのが根幹部分にあると言うのがGOA TRANCE。後に、この音楽はサイケデリック・トランスなんかとごっちゃになっていく。
<2000.03.06>

セロトニン【Serotonin】

 薬学的には、5-HT(5-hydroxytryptamine:5-ヒドロキシトリプタミン)。作用としてはいろいろあって、血管平滑筋収縮作用、血小板凝集促進作用、胃腸管刺激作用などの末梢作用に加えて、中枢において精神機能や神経内分泌の活動にもかかわっている。中枢神経内のセロトニンの分泌、取込の動態を調べようと思ったら、血中セロトニンの値を調べたら良いらしい。減って来ると鬱病とか過食症になって、増え過ぎると片頭痛が起こるって言う厄介な物質。なんだか難しい事になっているように見えるけど、要は本能的な感情のコントロールの部分に関わっている神経伝達物質(ニューロン・トランスミッター)のこと。理性を司っている物質と言えば、分かりやすいかな?と言う訳で、原料となるトリプトファン(卵、豚肉、魚、牛乳とか)、ビタミンB6(牛乳、レバー、バナナほか)、カルシウム(海藻、牛乳、小魚、豆腐、春菊ほか)をバランスよく取りましょう(って牛乳飲みゃ良いって気もするけど...)。まぁ、そう言う理由で牛乳一杯飲むと良く眠れるらしいよ。
<2000.03.06>

2000年3月25日

ディスタンス【Distance】

 直訳した意味は『距離』ってことになるんだけど、今回書いてるのはGOA TRANCEのレーベルの事。TUYOSHIさんがやってる"maturi"とか、"dragonfry"とか有名どころは一杯あるんだけど個人的にはこの"distance"ってレーベルの持ってる音が好き。一応、イギリスとフランスで動いてるレーベルなの。渋谷のHMVに行けばちゃんとコーナーがあるよ。特徴としては、他のレーベルより音質が良い。多分、スタジオレコーディングし直してると思う。この為に。「それじゃ、臨場感ないよ」って人には向かないけど、NOISEは音重視だから。今行けば、多分3枚組のお買得セットが売ってるよ。個人的には、3と8がお勧め。
<2000.03.25>

2000年3月 8日

ドーパミン【Dopamine】

 カテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)生合成の前駆体で、活性型物質として脳、心組織などに広く分布している。「やる気」とか「恋愛感情」を支配していて、大脳皮質に分泌されるドーパミンが大脳新皮質に達したとき「ときめき」とか「カリスマ」を感じる。作用は、大枠で言うと血圧調整に関わっている神経伝達物質(ニューロン・トランスミッター)。で、増え過ぎると本態性高血圧症、慢性腎不全になって、減っちゃうとパーキンソン病になってしまう。このドーパミン、アンフェタミン系の物質を反復して取り続けるとバシバシ出て来てとまらなくなって、精神分裂病っぽい精神病になるということなんだけど、抗精神病薬によく反応して治癒するらしい。だからって、過剰摂取して良いって訳じゃないんだけどね。
<2000.03.08>

2000年3月11日

トランス【TRANCE】

 直訳すると、『恍惚、離脱』とか言う意味。音楽的には何処で区切るかによるんだけど、まぁ一応現在のムーヴメントの発生源はインドのゴアだと思われる。俗に言う"GOA TRANCE"の事。このムーブメントの発生は、DJ.GOA.GILと言う怪しげな人の言葉を借りるとヒッピー文化に端を発しているらしい。確かにルーツを辿るとフランクフルト・トランスだとかに行き着くとは思うんだけど、あくまでソトオトにこだわる事を前提に立った現在のムーヴメントと言う事で考えるならと言う事。
<2000.03.11>

2000年3月12日

ノスタルジー【nostalgie】

 フランス語。直訳すると『郷愁、望郷心』。英語では【nostalgia】。故郷から離れた事がある人なら、体験として感じた事のある感情だと思うんだけどね。辞書によると、『異国の地に...』って書いてあるんだけど、これって別に外国に限った事じゃないような気がする。例えば、過ぎ去った時間を懐かしむ事もあれば、遠い故郷を同じ国内でも思う瞬間ってあったりするでしょ。
<2000.03.12>

ノルエピネフリン【Norepinephrine】

 ノルアドレナリン(Noradrenarine)の別名。カテコールアミン(cathecholamine)の一つ。なんでアドレナリンって言うかと言うと、副腎(adrenal gland)から分泌されるからなんですね。
<2000.03.12>

2000年3月13日

プロザック【Prozac】

 世界中で使用されている抗鬱剤。なんだかNET上では奇跡の薬みたいに扱われてたりするけど、決してそんな事はない。むしろ個人輸入できてしまっている事自体が不思議な薬である。基本的には、脳内麻薬とも言える神経伝達物質(ニューロン・トランスミッター)に作用する訳だから立派なUPPER。ダイエット効果があるなんて書いてる悪質なサイトまでも見受けられるけど、これはアンフェタミンによる食欲減退効果に近い訳だから過剰摂取を促す危険なコピーと言える。分類するならSSRIにあたるから、医師の処方箋無しに摂取すればかなり危険。良くある副作用は、性機能不全と凶悪な片頭痛。後、あんまりやると PARANOIAになってりするって書いてたサイトも海外にはあった。鬱治す為に、分裂症になったってんじゃー何の為に薬飲んでんのか解んないよね。まぁ、軽い鬱はあんまし強力な薬に頼るんじゃなくて別の方法を考えた方がいいんだろうね。解決には。倒れるまで踊ってみるとか(笑)。あと、弟切草かな?
<2000.03.13>

2000年3月 1日

ベラドンナ【Belladonna】

 現在医療用としては根の部分が、鎮痛鎮痙薬として使われている植物。過去においては、目を美しく見せる点眼薬として実からとれるエキスが利用されていた。まぁ、所謂瞳孔拡張剤ですな。ちなみに、その名前『ベラドンナ』は「美しい淑女」と言う意味でまさにその利用法からその名前が付けられた様。ヒヨスチアミンやスコポラミンなどのアルカロイドが、その効果を生み出すがアルカロイドって言うくらいで毒性も強いので欧米においては毒薬として使われていた時期もあるみたい。たしか『マスターキートン』でもそんな話があったよね。鼻炎薬買うと「ベラドンナ総アルカロイド」って書いてあったりするでしょ。あれがそう。一応鎮静剤として入ってるらしいんだけど、こんなの飲んでて大丈夫なのかな(笑)。
<2000.03.01>

2000年3月13日

ボサノヴァ【BossaNova】

 ブラジルの音楽。直訳すると『新しい風』(ポルトガル語:ブラジルはポルトガル語圏だから)。何かの番組で見たんだけど、この音楽が産まれたのは1950年代の後半のリオデジャネイロ。当時、リオではマンションの建築ブーム。日本の高度経済成長期みたいなもんだけど、そのころ中産階級の人々はこぞってそのマンションに入りたがった。知っての通り、マンションは音が筒抜け(今みたいにLC工法なんてないからね)。でも、ブラジルの人たちにはやっぱしラテンの血が流れているから音楽はやりたい。でも、普通にやると近所迷惑。で、彼等は考えた。「ギター一本の音に合わせて小声で歌ったらいいんじゃない?」で産まれたのが、ボサノヴァって訳。別に、夏のリゾート専用に産まれた音楽じゃないよ(笑)。
<2000.03.13>

2000年3月12日

ミニマル・テクノ【Minimal Techno】

 紀元となるのは、ラヴェル(Maurice Ravel)の『ボレロ(Bolero)』。現代におけるミニマル・テクノに直接繋がっている訳ではないんだけど、ミニマルって言葉を創ったのはこの曲。クラシックのなかでも現代音楽の部類に分類されるこの名曲、数々の名演があるんだけど個人的にはシャルル・デュトワ(Charles Dutoit)指揮のLONDON Recordのヴァージョンが好き。(NOISEが持ってるのはレコードだけど、もうレコードのはないと思うから多分CDになっちゃうけど、あれば絶対レコードの方が良いと思う)
 話はそれちゃったけど、ミニマルっていうのは言葉通り曲自体がかなりミニマルな展開をするものの総称。テクノで言えば、最小限の音で構成された4分打ちDRUMベースの4小節が最小限の展開の繰り返しで続く曲の事。当然山場ってモノもあるんだけど、いつもGARAGEとかTRANCEを聴いてる人が聴くと「今のってもしかして山場?」ってくらいにしか感じないかも知れないくらいストイックなテクノ。良く使うのはRolandのTR-808っていう半ば伝説的になりつつあるDRUM MACHINEの音。最近はMIDIにも繋がってるって言う事で、TR-909も多いけど。いろいろ、CDで聴くってのもいいんだけど石野卓球とか田中フミヤがDJしてるイベントに行くのが一番良いんじゃないかな?なんたって、ミニマルはフロアの展開を体感して初めて理解出来る音楽だから。
<2000.03.12>

2000年3月 6日

メスカリン【Mescaline】

 原料は『ペヨーテ』(サボテンの一種)。日本では『ウバタマ』って名前で売ってる。『メスカリン』としては違法。でも、『ウバタマ』はO.K.。なんだか片手落ちな法律なんだけどね。元はと言えば、メスカレロ・アパッチのシャーマンがメスカリトと呼ばれる精霊と交信する為に使っていた媒体。まぁ、もともと麻薬って言うのはシャーマンがトランス状態を得る為に使っていたものがほとんどだからね。ただし、自然のものだけ。合成薬は、基本的には麻酔薬的な利用が多いのかな?使用法は、薄く切ったものを咀嚼した上で飲み込んだり、ミキサーにかけてなんかとまぜて飲んだりすると良いみたい。ただし、結構強い効果があるので基本的にはHAPPYな時にのみ服用するようにしないとやばい。なんてったって、気持ちを増幅するものだからBLUEな時の気持ちも増幅してしまう。そうなったら、手が付けられないでしょ。あーそうそう、危険なのは合成メスカリン。基本的に市場に出回ってる合成メスカリンはほとんど偽物で、LSD とPCPの合成物だったりする事が多い。まぁ、薬物はやらんに越した事は無いんだけど。
<2000.03.06>

2000年3月25日

ヤーバー【Yaba】

 ほとんど玉蜀黍(とうもろこし)のデンプンで出来た、新しいタイプのUPPER。って言っても、 95年頃から出回ってるから新しくも何ともないか。まぁ、「歴史的に言うと」と言う事で。外見は、茶色い錠剤。ちなみに、玉蜀黍でトリップすんじゃないからね。一応言っとくけど。覚醒に作用するのは、当然のごとく阿片から抽出したアンフェタミン。主要生産地は、ゴールデントライアングル(「黄金の三角地帯」ミャンマー、タイ、ラオス。良く映画とかにも出てくるけど、ゴールデン・クレセントと並ぶヘロインの大製造地帯やね)。これって、見た目が「ただの健食だ!」って言われればそうとしか見えないから結構ヤバいかもね。また、なんだか女子高生に「やせ薬だよ」って言って売り付ける人が出てくるような薬だ。
<2000.03.25>

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