【デジタル】昨日のMTDDCで伝えたかった事

みなさん、こんばんは!Movable Typeのことをwordpressで書くってのもアレなんですが、まだMTについてリブート準備中なんです。すみません。あちらは、どうしても換装時の重さがあるので、本体をこちらに据えつつ、スピンオフ的な長文記述とか写真の塊的な記事とかをアップするサイトとして立ち上げ直すつもりです。理由としては、MTはDB呼び出し型ではなく、スタティックHTML記述型なので、ちょっと記述を行う際の重さが気になるんです。一旦書き出しちゃうと、表示は早いんですが。あと、記事数が多くなると前に記載した通り換装時にとんでもなく時間がかかったりするのがネックで。もともと、複数アーカイブ持ってもいいかなと思っていたので、改めてこれからMTを学び直してMTで出来ることについては掘り下げてみようと思っています。仕事柄、両方のCMSについて理解しておいた方が間違い無いなぁと思っていたりしますので。

さて、昨日のMTDDC2020ですが、本当にお声がけいただいたことが光栄としか言いようがなく。というのも、世代的には今ブロガーと呼ばれている人たちより一昔前からCGIに手を入れて自分用にカスタマイズしてLIFE LOGを撮り続け、2004年にMovable Typeに出会いまさに「なんじゃこりゃー!」って感動して使い始めた人ですからね。記述した文書が、外部サーバーではなく自社サーバーにアーカイブされていくこと、そしてこれが無理やりCGIを使ってData Baseに記述するものとは明らかに違ったことに喜びを覚えていたこと、今でも鮮明に思い出します。最初は、そんなに簡単なことじゃなかったんですよ。だって、HTMLもCSSもCGIもJAVAもそこそこ問題なく使えたんですが「SQL?」って感じでしたからね。性分なんですが、構造を知って使いたいと思っている人なので適当では無く、ちゃんと使いたいという思いが強く。ということで、テンプレートからデザインからちゃんとフルスクラッチで書き起こして自分のやりたいことを画として実現させたのが当時の「noise’s monologue」でした。今のサイトと名前は一緒ですが、当時はMTに手作業で各所に書いた文章を移管して立ち上げてたので最初は本当にしんどかったことを思い出しています。その後、10年以上経って「ええ、こんなところにまだ別の文章眠ってたんだ!」っていうのを結構見つけたんですが、もうそっと放置しています。そんな私ですので、MTには本当に感謝していて、今ここで続けているこの記述の塊はMTに当時であったからこそ正しくアーカイブされて継承されていったものなんです。WPって、日本で普及したのだいぶ後だったような記憶が。

というわけで、「MTDDC2020に出て欲しい」って言われた時には一瞬「えっ?俺?まじで?」ってなりました。ここのところの流れは、なんなのかっていう半信半疑も含めて。いや、お話もらった時は東京ゲームショウ2020で何を話すとい一番いいのかなぁって考えてたタイミングでもあるので。TGS2020の話も逆になるけどまた別の機会に記述するのですが、これもゲーマーである僕にとっては「遂にここまできたー!!」っていう富士山登頂くらいの話でしたからね。このまま行くと、なんか不幸が起こって死ぬんじゃ無いかってくらいの勢いてビッグウェーブに乗っている感満載でして。

さて、前振り長かったけど本題。MTDDCでは、栗田さんと一緒での持ち時間25分ということで「とにかく圧縮して話すこと」「聞き手に向き合い、核のしっかりしたお話をすること」に集中してお話ししたのですが、その文行間の少ない感じになっていい感じに纏まったのでは無いかと思っています。僕が考えたというか、運営サイドにも確認したのですがMTDDCの聴講をする人たちは事業会社や代理店よりは、創り手サイドの人が大半だと考えていました。なので、今回のメッセージはいつもの事業会社向き合いの話ではなく、クリエイターに向けたメッセージとして紡いだ感じです。大事なポイントは下記3点。

  • 一緒に考え、コンテンツを創り上げること
  • 必ずラウンドテーブルのメンバーが同じゴールを目指すこと
  • 創り上げる事をゴールとするのではなく、結果を丁寧に一緒に検証する事

上記3点に絞ってお話をさせてもらいました。今回のテーマが、”co-creation”であったこともあるのですが、これは僕がずっとコミュニケーションプランニングで重要視している「円卓を囲んで制作に臨むこと」を少しわかりやすく目的視点、行動視点で分解した感じだったりします。これ、口で言うのは簡単なんですがなかなか難しいんですよね。まず事業会社側が、正しくブランドの価値とターゲットとゴールイメージを明文化することができること。ここが起点となり、このオリエンを元にディスカッション。僕はオリエンの場は「依頼をする場」ではなく、そこを起点にここから進めていく制作について協議し目線を合わせていく場だと考えています。ここでイメージの共有が行われないと「なんか違うんだよねー」という不能なトラフィックが発生していくと考えています。これ、誰も幸せにならないんですよね。この場は、「どんなクリエイティブにするのか?」だけを話し合うのではなく「誰に向けて」「何を伝えて」「どう行動してもらいたいのか?」を話す場なので自ずと評価ポイントが絞られてきます。デジタルの時代になってすごくいいのは、結果の可視化がある程度計測によって実施できること。この評価ポイントを図るにあたって、どのようにタグを設置するべきなのかについてもここで話し合っておくべきです。入り口となる施策もセットで。そう、コンテンツコミュニケーションは統合コミュニケーションであるべきなんです。そうやって考えると、結構緻密な下準備が必要だったりね。

秋の夕暮れ。めっきり寒くなってきましたよねー。本文とは関係ないですw

ただ、この準備もそこまで複雑に考える必要はなくて「今あるアセットでできること」と「目的の達成を確認するために追加で必要なアセット」について整理した上で制作を進めながら分析設計も進めておけば特に問題はないかと思っています。この計測ですが、再現不可能な事をやってしまうとモデル化が難しくなるので、できる限りフルスクラッチで作るようなプランニングをしない方がいいかなぁと思います。あと、お金がかかりすぎるプランとかもNG。というのも、手間とおか投げかかりすぎるプランって、なかなか複数回つなげていくのって大変じゃ無いですか。コンテンツコミュニケーションは複数回重ねて、継続していくことに意味があると思っています。そう、アーカイブ化ですね。ここを目指したいので、MTやWPなどのCMSを活用しある程度システマティックに量産できる体制を整えた上で分析に関しては使い回しが聞いて、できる限りコンテンツそのものに注力ができる形で持続していくことをお勧めしたいのです。

また、持続していくためには「効果の可視化」が重要で一番のネックにある「接触効果」を可視化するツールとしてアトリビューション分析ツールがマストになってくると考えます。その際に選択すべきなのが、TRENDEMONであると自分は考えています。ただ、このツールって年間契約なのである一定数以上のコンテンツを作ること、もしくは一定数以上のコンテンツを保持している企業では無いと活用しきれずToo Muchになってしまうので、導入については足元を確認した上で進行してもらうといいかなぁと思っています。僕も、個人サイトでは使わないし。

クッキーレスが進む中、僕的には潜在顧客獲得からのお客様とのエンゲージメントがこれから一番大事なところだと思っていますし、その上でせっかく絆を気づいてくださったお客様にはエンターティメントを提供することも大事な責務だと思っています。そのためにも、これから企業はコンテンツコミュニケーションを拡充するべきですし、そのコミュニケーションを制作にするにあたってはお客様の求めるものをつぶさに観察し、そのデータを丁寧に分析した上で「事業会社」「代理店」「制作会社」が円卓を囲み知恵を絞ることが世の中を幸せにするコミュニケーションを創るために必要なことだと考えています。ぜひ、皆さんも円卓を囲み「愛される広告」を目指して深い議論を経たコンテンツを作ってみてください。最初は大きな声では無いかもしれません、でも続けることでその答えが見えてくると思います。

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