と言う訳で、行って参りました『表参道ヒルズ』

0602omosan_gaikan.jpgと言う訳で、行って参りました。『表参道ヒルズ』。
そんなにノリ気ではなかったのですが、折角表参道に来てるんだしおまけに初日だから面白いよねというすみさんの言葉に釣られてフラフラと。
あれですよ、僕も日本人なので初物とかそう言うのはそれはそれで嬉しいのです。
この建物の建設には、そもそも反対だったのですが。
さて、この写真が、件の建物。
一応、端っこに同潤会の名残と言うか一応形だけ残した部分があり。
その壁面に、このロゴが入る訳です。このロゴデザインは、『タイクーングラフィックス』。
ま、らしいといえばらしいですね。
イメージは、内部構造の螺旋と表参道の『O』だとか。「はぁ」と言う感じかな。
で、これも日本独特の現象なんでしょうけど初物と言う事でもの凄く人が並んでました。蟻みたいw。
よく考えればわかるのですが、別にオープンセールなんてやらないブランドの集合体。
つか、そもそも日本オープン初のブランドが鳴り物入りで多く入っていたんだとか。
全然、見ても気付かなかったけど。
入り口に入るまで、一体どの位かかるモノかと沿道の手すりもどきに登ってみたモノの遠過ぎ…….。
実際は、20分弱で入れました。
中は兎に角、人・人・人。
螺旋の通路に、アホ程人が満載でまさにmixiでTama君がコメントした様に「祭ですか?」と言うノリ。
いや、マジで。
この時の印象でも、「本当に安藤忠雄なの?というか、この人がやる必要があったの?この建物。」と思う程味も素っ気も無い感じ。
外観からしてそうであると思うんだけど、何となく彼の建築に空気として感じる「調和」が無い。
どこまでも突き抜ける様な、「無機質」。
これが、大きな印象。
螺旋は生命の連環の象徴ではあるんだけど、ここにノーセンスな森ビルのインハウスデザイナーが絡むからこうなったのか?
何しろ、僕の中に大きな疑問が残る場でした。
同潤会って、えも言われぬ藝術的空気に溢れ返ってそれがむせ返る程の臭気を放っていたのですがこれもなし。
文化の香り、ゼロ。
あるのは、ビジネスばかり。
確かに、商業というものはデザインで溢れ帰っているけれど結局の所それは大量生産と言う枠の中での出来事であってアウトサイダー上等と言う様な竹を割った様な潔さが無い。
何と言うか、どこかに諦念に近い割り切りがあるんですよね。
と言うか、その割り切りすら無く「ハイセンスです、僕たちみたいな」ちょいとばかり不快なバブル紳士の装いを空気としてまとっている人も屢々。
結局の所、僕はこちら側ではなくアルチザンなのかと引き気味で眺めてしまったが故楽しめなかったのかな。
ある種、この辺は職業病ですね。
一度は、物見湯山に行ってみるのも一興。
でも、多分2度3度は無さそうだなぁと思うのは六本木とおなじかな?
何しろ、文化の空気がまるでなし。それが、外苑から青山にかけての空気だったのに。
個々の街にはそれぞれの顔があり、その顔が街の空気を作っている。
安藤先生程の人が、なぜその事に気付きそれを森に提案出来なかったのか。それがとても残念。
ああ、僕らはまたノマドと化すのかとちょっと遠い目で空を眺めてしまいます。

おすすめ

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください