【巻き戻し日記】龍:育児日記080726

080726_ryu_1.jpgついに退院の日。
温度的には快適なんだけど、ソファーベッドの寝苦しさから解放される記念すべき日。
覚悟はしてたけど、実際こっちに向うとき最終日まで一緒に病院に泊まる事は想像しておらず。
故に、手に取れるものだけとって車を駆って伊勢に向ったのはちょうど一週間前。
感慨深い退院です。
いやいや、本当に母子ともに健康でよかった。
龍も、元気一杯だしね!
練習もかねて、朝の8時から授乳。
今回、なかなかのスコアをたたき出してご満悦。
夜中出してない分一気にいったのかもだけど、これだけ出りゃ良いんじゃない?みたいな感じ。
もちろん、龍もご機嫌です。
朝ご飯は今日もおいしく(ここの産婦人科は、何しろご飯はおいしいしスタッフの方はみんな良い人だし先生も出来た人で本当に文句なしでした!)、快適なスタートながら二人で後ろ髪を引かれる。
なんせ、今晩からは二人でせわしないと駄目なんだもんね24時間。
最後という事で、沐浴は全て映像に収めてみました。
忘れても、これを見れば大丈夫。
080726_kumazemi.jpg毎日蝉が五月蝿いくらい鳴いている伊勢ですが、おおむねクマゼミみたいでアブラゼミを全然見ない。
こうやってみると、やっぱり南国チックなんだなぁと改めて。
九州も、クマゼミ多かったよなー。台湾も、クマゼミだらけだったな。
バタバタ片付けをしながら、最終点検をして最後の買い忘れを近所のジャスコ内のスギ薬局に買い出しにいきた退院。
長いようで、短い一週間でした。
そんでもって、僕の分娩休暇(凄いネーミングだけど、会社がつけた)も終了。
帰りは、赤福をズザーっと購入し帰路につく私ら一行。
ゆっくり、あの界隈を見たいけど今回は時間もないところなので出立。
今は、子供第一だし。
伊勢志摩のゆったりした景色を眩しく流しつつ、この後の事に思いを馳せつつ行きとは違いゆっくりと車を駆る。
多分、少しずつここも変わってきているのだろうけど僕の目には8年前初めて訪れたときから変わらぬ時を刻む『場』の様に映る。
朽ちていくものもあれば、産まれ出流ものもあるのがこの世界。
この変わらぬ様に見える先にも、小さいものや大きいものがひしめき合いながら変化している。
多分、その変化は僕らが東京で目にしているような滅びに向う変化ではなく時の流れと寄り添って進むモノ。
080726_isuzu.jpgこの土地に来て考える事は、とても多い。
だからこそ、龍の最初の成長をしたためながら僕はこの文章を書き綴る。
行き着いた土地は、灼熱の大地…….かと思いきや意外に快適。というか、夕方なのでちょっと涼しげ。
涼しくはないね、暑さがまぎれているというのが本当のところか。
海沿いなので、汐の混じったミネラルを感じる風が抜けていく谷。
「簓子【ささらこ】下見下張り」という特徴的な建築様式に守られた家(伊勢界隈はこの壁面が多い)は、その風から家を守るためにペンキをその上に重ねる。
それが、この土地の家を守る方法。
家々の玄関先には、『笑門』の文字を綴ったしめ縄が。
これも、この土地の神様との対峙の仕方。
ほかの土地では、玄関飾りはどんとやきの時に取り去るけどここでは掲げ続けるもの。
そういえば、この土地に診療所が出来たみたい。
過疎が進むこの土地に、やはりソレは必要なものでその事自体に僕も胸を撫で下ろす。
そして、中学校はなくなったけど保育園が出来たようだ。
何だろう、都市というモノに固執する意味合いが薄れてきている今こういう場で暮らすという選択肢が出てきたのではないだろうか?
後は、ここにもっと利便性が高く低エネルギーで稼働させる事が出来かつイニシャルコストの安い公共の移動手段が敷設できれば言う事ないんだけどね。
それが、30分に一度であれ循環線として機能させられれば長い目で見て解決させられる課題も大きいのではないだろうか?
このエネルギー事情の中では、そういう事も考えてしまう。
求めているのは、スピードではなく手軽さと公共性。
ドイツのレールバスのようなもので十分なはずだし。
リッター180円に迫るこのご時世、視点を変えた公共サービスのあり方を見直す時が来たのではないだろうか?
民営化で国家が楽になるという黒い呪文は、もはや間違っていたという事は分かっている訳で。
080726_mugicha.jpg

さて、実家。
実は、リビングの奥の部屋は僕にとって此の8年間謎の場所だった訳ですが出産という事で遂に御開帳。
だって、いちいち二階に上がってられんだろうというのがその理由。
階段で転げたら、大事だしね。
奥の部屋は、純和風。
ふすまには、ふすま絵があるし床の間があったり違い棚があったり。
多分、昔は此の家の構造自体が違ったのではないかという事を予感させるもの。
その純和風の場所で写真を撮ると、また赴きが違うんだよね。
それが、良い!
龍も、「日本の子供だねー」って感じ。
すみさんの目も、何だか優しい。
夜は、近所の親戚の方がとってくれたおすし。
正直、いつもこちらで作ってもらって食べてるご飯の方が美味しいけど祝い事だしね。
そういうのも、大事です。
此の晩から、初めての24時間対応。
いやー、夜中は正直しんどいね。
そう思った、4時の授乳の時は既に相当グダグダでした。
改めて、母は偉大だと。
そういう話でしたわ。

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3件のフィードバック

  1. 亜妃子 より:

    ほんとにおめでとう!
    いのちバンザイ!
    あとでもっとゆっくり読むけど、育児日記、いいね。
    記さないと、怒濤のようにいろんなことが過ぎ去っていくよね。
    (過ぎ去った派)
    自分が親になったら、自分の親の偉大さに気付いてびびったよ。
    組版って絶滅しかけてるみたいだけど(しかけてなかったらごめんなさい)小さな工房とかでまだあるみたいだよ。
    私もあの活版の感じ、好き。

  2. よこ より:

    私も過ぎ去った派(笑
    今一番、記しておきたい時期だね。
    ほんとに一瞬だもんね、新生児期って。
    ご本人たちは大変でしょうけど、
    奮闘するママとパパの愛情に心がほっこりしました。
    暑いからねー、すみさんガンバレ!

  3. NOISE より:

    亜妃子はん〉
    お、まじか?
    下らない日記を出版出来るな。うん。
    もちろん、加筆修正は必須じゃが。
    いやしかし、命万歳だね。
    文字にしておきたいのは、何しろ記録に残すため。
    今も、残りの部分を書いてるよ。
    なんつか、僕はその時の感情とかもごた混ぜで日記を書いてるから色んな意味で後から使えるなぁとかね。
    本当は、写真ももっと載せたいけどここじゃ限界あるし。
    そーそー、カフェパーティー計画始動しようぜ。
    子連れ向け。
    まずは、場所探しから!
    よこさん〉
    ありがとうです!
    いやー、子育ては大変だけどホントに面白いですね。
    手放しで、可愛いし。
    今になって、親の偉大さに感謝しています。
    母親って、すごいですね。
    そして、改めて自分は父の子だと実感してみたりしてます。
    子を持つというのは、一大スペクタクルだなと。
    パズルの抜けてたピースが、当たり前のように勝手にはまっていきました。
    まだまだ、これからですが子育て頑張ります。
    何かあったら、相談させてください♪

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